ボレジョとは?
競艇には一般的に「おじさんがするもの」「古臭い」というイメージがあります。
そして、こうしたイメージは当たらずと雖も遠からずと言えます。
しかし現在、競艇の世界では新しい客層を獲得するための試みが様々に行われています。
そんな中で、今競艇界で注目を集めているのが「ボレジョ」の存在です。
ボレジョとは何か?
近年、スポーツを観戦・応援する女性が大幅に増えています。
かつては、スポーツと言えば男性が観戦し応援するものというイメージがありましたが、最近ではスポーツの各会場で女性客の数が増えています。
そしてそうした中で、特定のチームや競技を応援する女性に対する愛称が次々に生まれています。
例えば野球チームで言えば、
ソフトバンクホークスを応援する女性は「タカガール」
オリックスバファローズを応援する女性は「オリ姫」
広島カープを応援する女性は「カープ女子」と呼ばれています。
また公営競技においても、競馬が好きな女性が「ウマジョ」と呼ばれるなど、様々な競技で女性ファンの増加が止まりません。
そんな中で、競艇においても同様のことが起こっています。
それを象徴するのが、今回のテーマである「ボレジョ」という言葉です。
ボレジョとは、ボートレースが好きな女性のことを指す言葉です。
増える女性ファン
競艇においてボレジョという言葉が生まれた背景には、女性ファンの増加があります。
冒頭でも述べましたが、従来の競艇には「おじさんがするもの」「古臭い」というイメージがあり、競艇場は女性には近づき難い場所でした。
しかし、ここ最近は女性の方でも競艇を楽しみやすい環境が整って来ており、それに伴って女性ファンの数も増えてきています。
女性ファンの増加には次のような理由があります。
競艇場と言えばかつては、「煙草の吸殻をポイ捨てする」「汚いヤジが飛び交う」「舟券や飲食物等のごみが散乱している」といった光景が当たり前でした。
そして、こうした光景が競艇場の代名詞でもありました。
しかし、最近ではこうした観戦マナーの悪さは大幅に改善されています。
もちろん、上記のようなことが全くなくなったわけではありませんが、依然と比べれば見違えるほどになっています。
このことが女性ファン増加の要因になったことは間違いないでしょう。
SGやG1といった大きなレースには、芸人や歌手などの芸能人が競艇場に来場します。
そのため、こうしたレースの開催日には、普段は競艇場に足を運ばない方も集まるようになります。
そして、そうしたきっかけから競艇に興味を持つ女性ファンも少なくないのです。
意外に思うかもしれませんが、競艇場にはおいしいグルメがたくさん揃っています。
これも、女性ファンが増えた理由の一つです。
平和島競艇場の麺丼屋、多摩川の串もつ、尼崎競艇場の多幸焼など全国の競艇場には「名物」と呼べるおいしいグルメが用意されています。
また、女性に人気のスイーツを用意している競艇場もあります。